投稿日:2024.12.15
これからのモノ作り。
Basisがご提案するオーダーキッチンやオーダー家具は、とてもシンプルなデザインが特徴です。
シンプルなデザインがベースであれば、素材の組み合わせ次第でキレイに良く見えるのも正直なところ。
そのため、引出や扉を開けた時に見えてくる内側の仕様や、細やかな手加工が必要なディテールなど、コストのかかることは予算を優先して、できるだけ簡易的な仕様にすることがありますが、本当にそれでいいのかなぁと、最近ふと考えたりします。
海外メーカーの車や、職人の手仕事が感じられるファッションアイテムなどに例えるととても良く分かるんですが、愛着をもって永く使い続けたくなる製品は、外側の見た目だけではなく、細かいディテールや内側の作り込みにとてもこだわりを感じられることが多いと思います。
車の運転席に座った瞬間、室内パネルのきめ細やかな作り込みに感動したり、カバンを開けると見えてくる、上質な生地で丁寧に縫製された内側に愛着を感じたり。
家具やキッチンでいえば、引出を開けた時に見えてくる中箱や扉内部の棚などにも、素材感の感じられる天然木や、なめらかなエナメル塗装を施して、外側と同じくらいこだわりをもって作る。
手掛けには、職人の手仕事ならではの細やかな加工を施したり、真鍮や銅など素材本来の美しさを生かしたハンドルなどをしつらえる。
はたして、お客様がオーダーキッチンやオーダー家具に対して、細やかなディテールや丁寧に作り込んだ内側の設えにどのくらい価値を感じていただけるのか、正直全然わかりません。
ただ、少なくてもぼく自身、外側も内側も丁寧に作り込んだ製品に愛着を感じるし、ずっと使い続けていきたいと思います。
幸い、ぼくたちは家具メーカー出身ならではのきめ細やかなモノづくりの経験があり、チームには素晴らしい技術力を持った家具職人たちがたくさんいます。
ほんと手探りだし、どれだけお客様のニーズがあるか分からないけど、少しずつBasisのモノ作りを深化させていきたいと思います。
廣田