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2017年7月

オーダー家具の中で一番難易度の高いオーダーチェア | いろいろ

オーダー家具の中で一番難易度の高いオーダーチェア

オーダー家具の中で一番難易度の高いオーダーチェア。 オーダーチェアは個人宅用というよりレストランなどで使う商業用に向けて製作することがほとんどです。個人的な感覚として、プランするときに注意するポイントは次の3点です。 1.サイズ 椅子の場合、デザインと共に全体のサイズ感がとても重要になります。特に最近は海外のお客様が増えているため、従来よりも座面の幅にゆとりをもたせるケースが増えています。 なお、座面の高さは、合わせるテーブルやカウンターの高さを基準に設定します。一般的な目安としてテーブル高さから座面高さを引いた差尺は28cmが基準です。 2.ハーフアーム アームチェアの場合、従来のような座面の前までアームが伸びているフルアームタイプだとホールド感がある反面、立席しようとするとアームを避けるために椅子を全部引き切る必要があります。その点、ハーフアームであれば椅子を全部引ききらずに立席できるので便利です。 3.ポーチ置き場 よくリクエストをいただくのが、女性が使う化粧ポーチなどを座面の後ろに置けるようにして欲しいという点です。特に背もたれが木製の場合、座面の後ろが空洞にならないように貫と呼ばれる部材が一本あるだけでもポーチが落下しずらくなります。 なお、オーダーチェアの場合製作する台数によって1台あたりの単価が大きく異なるのも特徴です。その理由はテーブルなど他の木工製品に比べて一つ一つの部材の加工が複雑で、一脚の椅子を製作するための労力がとても多い反面、一度形を作ってしまえばジグと呼ばれる加工用の型定規ができるため、量産が比較的し易くなるからです。おおよその目安として、オーダーチェアを一般的な市場価格に近づけるためには最低20脚ぐらいの発注が必要です。また、デザインにも寄りますが1脚単品で製作する場合、20脚製作での単価のおよそ2倍程度掛かります。 このようにご家庭で使用するためのオーダーチェアは少しハードルが高くなりますが、既製品の中からどうしても好みのデザインやサイズの椅子が見つからない場合は、オーダーチェアをご検討いただければ幸いです。

海外キッチンメーカーについて | いろいろ

海外キッチンメーカーについて

こんばんは。ベイシスの廣田です。 いかがお過ごしでしょうか? 先日、家具金物メーカー主催による海外キッチンのトレンドに関するセミナーに参加してきましたが、普段あまり目にする機会の少ない海外キッチンメーカーの歴史やトレンドの変遷について知る事ができ、とても収穫大でした。 オーダーキッチンをプランするにあたり、これまではシンプルで飽きのこない、空間に溶け込むようなデザインを大切にしていて、トレンドを意識することはほとんどありませんでした。だからといってトレンドに無関心でいるのはちょっと残念な気がして、今回のセミナーを通じてこれからはトレンドの中からいずれスタンダードになりそうな要素をうまく取り入れて、バランス良くプランできるように心がけていきたいと思います。 参考までに、セミナーで取り上げられた海外メーカーの中から代表的なメーカーをいくつかご紹介させて頂きます。 1.POGGENPOHL(ポーゲンポール/ドイツ) http://www.poggenpohl.com/en/find-a-studio/japan/poggenpohl-tokyo/ おそらく日本で一番有名な海外キッチンメーカーで、1892年創業ですから120年以上の歴史があります。システムキッチンの先駆けメーカーで、新作が発表されるたびに注目されています。以前はアクタスで取り扱いがありましたが、現在は西麻布に自社のショールームを設けて、そちらでも製品をみることができます。 2.SieMatic(ジーマティック/ドイツ) https://www.siematic-japan.com 1929年創業のジーマティックもポーゲンポールと同じくらい日本で馴染みがあります。デザインもさることながら、世界で初めて設備機器をビルトインしたり、ソフトクローズの引出などを開発するなど、テクニカルな面でも今日のキッチンにとても影響しています。 3.bulthaup(ブルトハウプ/ドイツ) https://bulthaup.com/en-jp/ 1949年創業のハイエンドキッチンメーカー。上記2社に比べて機能性やクラフトマンシップを活かしたものづくりが特徴で、扉の丁番金物からハンドルまで全てのパーツを自社で開発している唯一のキッチンメーカーです。 4.SNAIDERO(スナイデロ/イタリア) http://www.snaidero.it 1946年創業で、前身は家具メーカー。プロダクトデザイナーや建築家と組んだ斬新なデザインのキッチンが特徴で、特にカーデザイナーのピリンファリンーナによる曲線を生かしたキッチンが有名です。 5.Valcucine(バルクッチーナ/イタリア) http://www.valcucine.com 1980年創業で比較的新しいキッチンメーカー。100%リサイクル可能なガラスとアルミを使ったキッチンやIotなど最新のテクノロジーを積極的に取り入れるなど、とても革新的なものづくりが特徴です。

オーダーテーブルの脚は椅子との組み合わせを考えるのがポイント | いろいろ

オーダーテーブルの脚は椅子との組み合わせを考えるのがポイント

オーダーテーブルの脚について。 椅子の収納数やテーブルの使い勝手という面から、テーブル脚のおおまかな種類をご紹介します。   コーナータイプ 一番馴染みのある、天板の四隅に脚があるコーナータイプ。構造的にも安定感があり、また天板に対して無駄なスペースがないため、特に幅が160cm以下の天板にはコーナータイプがおすすめです。なお、強度を確保するために天板の裏側に幕板と呼ばれる長方形の板材をつける場合がありますが、アームチェアを合わせる場合はアームが幕板に当たらないか注意が必要です。   セットバックタイプ 天板に対して脚が内側に入っているタイプ。コーナーに脚がないため、お誕生日席を左右2つずつにするなど大人数でテーブルを囲むことが可能です。特に来客が多いお家に特におすすめです。ただし、天板の幅が小さいと脚どうしの間隔が狭くなりすぎてしまうので要注意。個人的には幅180cm以上は欲しいところです。   一本脚タイプ 丸天板であれば一本脚タイプもおすすめです。天板に対して脚が邪魔にならないので椅子をぎゅうぎゅうに詰めて座ることも可能です。弱点は、強度の関係で天板のサイズが限定されること。だいたい直径120cmぐらいまでのイメージです。 なお、素材に関しては木製もしくは金物製のどちらかがほとんどですが、金物製だと材料の歩留まりの都合や形状によっては金型が必要になるため、単品で製作するとかなりコストが高くなってしまいます。そのため、オーダーテーブルの場合は木製脚をおすすめしています。 ダイニングテーブルは市場に既製品がとても充実していて、なかなかオーダー家具としてダイニングテーブルを検討することが少ないと思いますが、市場にあまり流通していない大きなサイズや、熱いものを置けるように天板にステンレスやタイルを埋め込んだりするなど付加機能を取り入れたい場合などは、ぜひオーダーテーブルをご検討ください。  

旭川デザインセンターに行ってきました! | いろいろ

旭川デザインセンターに行ってきました!

先日旭川の工場に行った際、この春に新しく生まれ変わった旭川デザインセンターに連れていって頂きました。ここは家具の街旭川を代表する場所で、地場で活動しているメーカー30社あまりの製品が一同に展示されて一般のお客様が直接購入できるほか、デザインイベントなどが催されています。 リニューアル前の写真がないのですが、見違えるほど綺麗になっててびっくりです! 螺旋階段がデンマークにある有名なSASホテルみたいでインパクト大です! IFDAとは「国際家具旭川デザインフェア」の略で3年に一度国際的な家具デザインのコンペが開催され、入選作が商品化されていきます。世界中から応募があって、とてもハイレベルな家具コンペとして有名です。 過去の大賞作品がずらり。中でも右奥の鳥の羽根みたいな大きな椅子がとても有名。 椅子以外の大賞たち。どちらも本当に良くデザインされていてとても勉強になります。 今年の入選作品。一番手前の椅子が大賞です。デザインもさることながら製作した工場もすごい技術です。 館内は黒のカーペットに各ブースが白い壁で区切られていて、とても回遊しやすくなっています。 木製の滑り台。なんとも贅沢な一品です! アプローチに植えられているナラの木。お恥ずかしながら初めて見ました。 梅雨真っ只中の東京に比べて、リゾート地みたいに快適な気候の旭川。 旅行に行くなら今の時期がとてもおすすめです!  

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