2022.02.20
I型+ペニンシュラ型。
L型キッチンには2つの種類があって、ひとつは2面とも壁に面したタイプ。もうひとつは1面のみ壁に面したタイプ。 どちらのタイプもそれぞれ良さがありますが、1面のみ壁に面したタイプは、I型キッチンとペニンシュラキッチンのいいとこ取りができる気がして、個人的にとても好きなキッチンレイアウトです。 L型キッチンのポイントに、コーナー部分の収納問題があって、このキッチンでは、手前側に扉収納、奥側に回転収納にして、コーナースペースを100%使い切るようなレイアウトにしています。 もうひとつのポイントは、ペニンシュラ側の奥行きサイズ。片面収納の場合、ミニマムで700mmぐらいから設定可能ですが、このキッチンは少し余裕を持たせて800mmに設定しています。シンク前に余裕ができると、配膳や下げ膳のときにたくさん置けるし、シンクの水跳ね対策にもなるので、ダイニング側のスペースに余裕があるときは、おすすめです。
2022.02.13
新作を考えています。
ショールームに展示しているカップボードは、葉山での創業当時から使っていて、かれこれ10年以上経ちます。その後いろいろな家具金物が出てきたこともあり、そろそろ新しくしようかと、現在新作カップボードを計画中です。 去年の11月ぐらいからいろいろプランを考えているけど、なかなかピンとくるカタチにたどりつかず、むしろ、考えるほど着地点がどんどん遠のいていく気がします。 展示品の目的は、主に3つあって、 1.使い勝手(機能)の提案2.見え方(意匠)の提案3.立ち位置(ブランディング)の設定 この3つのバランスを考えながらカタチを決めていくのですが、特に3つ目の「立ち位置」の設定が肝になります。立ち位置とはつまり、その製品のグレード感だったり、価格帯だったり、ブランドに関わる大切なポイントとなる部分です。 天然石や無垢材など高価な素材や最新の家具金物をたくさん取り入れれば、グレード感があがる反面、当然ながら価格帯も跳ね上がります。また、比較的手に入りやすい素材でコストパフォーマンスを高めれば、価格面でお客様の間口が広がる反面、こなれた感がでて、新しくつくることの意味を考えると、本当にそれでいいのかなぁ、、と思うところもあります。 暮らしのイメージが湧きやすい使い勝手を備え、Basisらしいシンプルで素材感の感じられる意匠で、これからのBasisとしての立ち位置を見据えたグレード感を設定する。 うーん、どうしたものか。 今年の6月ぐらいにはお披露目できるといいな。
2022.02.06
シンプルなスツール。
ゲストラウンジ用にミドルスツールをつくりました。 たぶんもう少しシュッと細くした感じでも作れると思いますが、このくらいほんのりボリュームがあったほうが、見た目のバランスと安定感があって、ぼくは好きです。 見た目の安定感があると、心地よく座っていただける気がします。 ちなみに、全体のバランスはEMECOのアルミスツールをモチーフにしています。 このスツーツをはじめ、EMECOの椅子はシンプルなデザインをベースに、アルミならではの深い味わいがあって、とても好きなブランドの一つです。 うちのショールームにも、開業当初からナラ材のダイニングテーブルにNavy chairを合わせていますが、10年以上経った今でも飽きることなく、ずっと使い続けています。 シンプルなデザインは、見た目を強く惹きつける要素が少ない分、細やかなディテールとプロポーションがとても大切です。 このスツールも、脚の太さや傾斜角度、面取りのバランスなど原寸図面を書きながらちょうどいいバランスを探しました。 シンプルなデザインに正解があるのか全然わからないけど、本当にシンプルな製品は、年月を経ても飽きることなく、ずっと心地よく使っていただけるのかな、と思います。