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2019年7月

素敵な文房具屋さん。 | いろいろ

素敵な文房具屋さん。

  先日、蔵前に用事があって、駅から目的地までぶらぶら歩いていたら、通りすがりにめちゃめちゃ素敵なお店があって、吸い寄せられるように立ち寄ってみました。 お店の名前は「カキモリ」。 どうやら文房具屋さんのようです。 それも、とびきりおしゃれでマニアックな文房具屋さんです。 まず、東急ハンズに負けず劣らずたくさんの種類のペンが並んでいます。 しかも、タワレコのCD紹介みたいに、一つ一つ手書きの文字でわかりやすく説明書きが添えられていて、読んでいると全部のペンが欲しくなってしまいます。 仕事柄、ペンへのこだわりがほんの少しだけあって、時間があればもっとゆっくり探してみたかったけど、それでも1本、好みのペンに出会うことができました。 子供のころから、自分好みの文房具に出会えると、すごくうれしい気持ちになります。 また、好きな紙や留め具を選んで、その場でオリジナルのノートが作れます。 もちろん、ノートを使い切ったら、新しい紙に交換するサービスもあります。 今回、寄り道であまり時間がなかったので作れなかったけど、次回は確実に作ると思います。 お店のデザインやスタッフの距離感など、五感で感じるもの全てがちょうど良く馴染んでいて、ここにはとても心地よい時間が流れています。 あとでホームページみたら、コンセプトが「たのしく、書く人。」とのことで、まさにお店全体が「書くことを楽しむ」ための場所でした。   蔵前界隈にお越しの方、ぜひオススメです。    

コンクリートシリーズ。 | いろいろ

コンクリートシリーズ。

         *全てコーリアン公式サイトより転用   去年発売された人工大理石・コーリアンの新色「コンクリートシリーズ」。 おはずかしながら、今日初めて知りました。。   いつも人工大理石を使う時は、ほぼ3つの理由からで、 1.真っ白いキッチンを作りたい。 2.シンクや洗面ボウルと天板をシームレスに繋げて一体型にしたい。 3.コストを少しでも抑えたい。 と、いずれも「ホワイト」がベストな選択肢のため、人工大理石を採用するときはほぼ90%「ホワイト」でした。 そう、1以外は「好み以外の理由」で選ばれているんですね。   それはさておき、今進めている洗面カウンターが、予算の都合でクォーツやセラミックではなく、人工大理石から選ぶことになったため、実物を確認するために久しぶりにコーリアンのショールームに行ってきました。 カタログやWEBだと、色味の表現に誤差が生じて、どうしても実物とのギャップが生まれるのです。 そこで出会ったのが、冒頭の「コンクリートシリーズ」。 これ、すごく木との相性がいいと思いました。 なぜかというと、コンクリートのような控えめのグラデーションにより、単色のような平坦さがなく、また個性的な柄モノのように声高な主張もないので、天然木ならではの個性をうまく引き立たせることができるからです。 ちなみに、今回洗面カウンターで使用する樹種はウォールナットなので、この4色ならどれでも合わせやすいと思います。 個人的には、上から3番目ぐらいが良さそうかな。   いままでコーリアンの柄シリーズはあまり意識していませんでしたが、「コンクリートシリーズ」含めて、いい感じの新色がたくさんあったので、これからはもっと積極的にコーリアンオススメしようと思います。    

日課の公園。 | プライベート

日課の公園。

  土日の午前中は、打合せが無い限り、基本的に子供達と近所の公園にいくのが日課です。 最近、もうすぐ3歳になる次男がだいぶ長男の遊びについていけるようになってきました。 それにつれて、ぼくの見守る立ち位置も、子供達から少しずつ離れていきます。 あと2〜3年したら、きっと子供達だけで公園いくようになるのかなと思うと、もう本当にあっという間です。 そう思うと、久しぶりに公園での遊び姿を撮影してみたくなりました。 来週からはジャブジャブ池で水遊びかな。  

グレー+ホワイト+ベージュ。 | いろいろ

グレー+ホワイト+ベージュ。

  モルタルとスタイロフォームと木。 先日打合せでお伺いしました新築現場で、床暖房の断熱用として施工されていたものです。 写真ではあまり伝わらなくて申し訳ないのですが、なんだかとてもキレイで心地良かったんです。   グレー+ホワイト+ベージュの組み合わせは、個人的に流行り廃りのない王道のカラーコーディネートだと思っています。 ポイントは、グレーとベージュは塗装ではなく、素材本来の色を用いることです。 たとえば、グレーならモルタル(コンクリート)や天然石とか。ベージュは木や土あたり。 素材本来の色は、塗装と異なり、濃淡が混じり合った深い表情を持っているので、面積が広くなるほどとても奥の深い雰囲気になります。 そして、グレーとベージュ、二つの素材をニュートラル色であるホワイトが引き立たせる。   すごく簡単な組み合わせですが、これだけでそれなりにおしゃれな空間になります。 実際、繁華街やショッピングセンターを歩くと、必ず一軒はこの組み合わせのインテリアを見かける気がします。あとはギャラリーとか。 この組み合わせに、植栽のグリーンと電球色のペンダントランプがあれば、ほぼ間違いなくおしゃれで心地よい空間になると思います。   もしかしたらぼくの好みだけかもしれませんが、、住宅のインテリアにもオススメです。  

「新しい意味」と「情緒的価値」。 | いろいろ

「新しい意味」と「情緒的価値」。

  先日、木工作家の友人と一緒にエントリーした秋の小物展示会の審査結果が出て、残念ながら書類選考で落選してしまいました。 それで、昨晩は三軒茶屋にあるお気に入りの居酒屋「マルコ」で反省会。 お互いあきらめの悪い人間なので、「ダメだったけど、良い経験になったね。」なんて一度きりの思い出として丸く収めるつもりは毛頭なく、きちんと落胆して自信を無くし、前に進むための言い訳を並べて慰め合い、次回でのリベンジを誓いました。 ただ、今回の挑戦で再確認したことがあります。 それは、"「役にたつ」だけでは、もう通用しない時代になる"ということ。 高品質で高機能といった、いままで日本のメーカーが得意としてきた「役に立つ」強みは、スマホひとつで世界中の製品が簡単に比較できて手に入るいま、決して珍しいものではなくなりました。 実際に、10年前はさんざん酷評されていた中国製品も、いまではかなり高品質になってきています。 それでいて、日本のメーカーに比べて価格がとても安い。 同じような品質と機能であれば、当然少しでも安い方を選ぶと思います。 では、これから先に求められるものは何かというと、それは「新しい意味」です。 例えば、ろうそく。 電球が生まれる前までは「明るくするための道具」でしたが、今は「暗くするための道具」として活躍しています。 電気を消してろうそくの光だけで部屋を照らすことで、落ち着いた雰囲気を楽しむことができるんですね。 電球ができて以降ろうそく産業が衰退しているかと思いきや、じつは今どんどん伸びているのです。 ただ、プレイヤーは入れ替わっていて、当初の「明るくするための道具」としてろうそくを作っていた老舗メーカーは淘汰され、新たに「暗くするための道具」という意味を持たせたベンチャーが急成長を遂げています。 ろうそくとしての性能は全く変わっていないのに、意味を変えることで、新たな価値が生まれたのです。 このことを「意味のイノベージョン」といいます。 あたかも自分が考えたかのように書いていますが、もちろんそんなことはなく、最近のデザイン界隈で注目されている、イタリア発の新しい考え方です。 むずかしい言葉でいうと、「デザイン・ドリブン・イノベーション」といいます。 この考え方の面白いところは、「新しい意味」は発明するものではなく、「いつもぼくたちの目の前にある」という点なんです。 「暗くするためのろうそく」は、「家で過ごす時間を楽しむ」という日常の中から見出された、新しい意味です。 ぼくたちの日常には新しい意味のヒントがたくさん隠れていて、いかに気付くことができるかがポイントです。   もうひとつ。 「情緒」という感覚に、ずっと興味があります。 小物も、洋服も、家具も、キッチンも、車も、みんな「役に立つ」だけでいいなら一番身近で安く手に入るモノを選ぶと思うんですね。 実際、自分も特にこだわりはないけど必要なモノは、なるべく近場で安く手に入れたいと思ってしまいます。 でも、量販品の何倍ものお金を出してブランド製品を買ったり、ほぼ同じ性能なのに国産車の倍ぐらい高価な輸入車を選んだり、既製品より高価でしかも購入するまでに時間のかかるオーダー家具やオーダーキッチンを選ぶ人って、「役に立つ」だけが価値基準ではなく、きっと「心が満たされること」を求めているでのはないかと思うのです。 では、何が「心を満たしてくれる」のかというと、それが「情緒的価値」なのかなって思います。 ちょっと例えが的外れかもしれませんが、大切な人から貰ったモノって、価格や希少性に関係なく、なんでも嬉しいし、とても大切にするじゃないですか。 これってまさに「情緒的価値」だと思うのです。 情緒的価値はとてもパーソナルなもので、それがつまりその人にとっての「新しい意味」でもあるのかなって。   「新しい意味」と「情緒的価値」。 これからもっと深く掘り下げていきたいと思います。  

動物たちのシェルター。 | プライベート

動物たちのシェルター。

  今日、家に帰ってきたら家中の動物たちがデスクの前に大集合しておりました。 おそらく、こどもたちの災難から逃れてきたのだと思います。 特に最近、末っ子が容赦ないのです。 手当たり次第掴んで、そして放り投げます。 動物たちの気持ちになると、たしかにたまったもんじゃありません。 ここなら、安全だと思います。   それにしても、、 動物たちに見つめられながら(中には睨まれながら)こうしてブログを書くのも、なんだか落ち着かないものです。   梅雨があけたら、家族で上野動物園に行こうかな。  

洗濯機を隠す。 | オーダー家具

洗濯機を隠す。

    洗濯機を隠すためのとてもシンプルな箱を作りました。 最初にご相談をいただいたとき、過去に床から天井までの高さで「収納も兼ねた洗濯機を隠すための家具」なら製作経験はあるものの、「洗濯機を隠すためだけの家具」を製作した経験はなく、また、左隣に洗面カウンター、上にはミラー、しかも背板を壁に固定できない、など取付条件も厳しい上、洗濯機の使い勝手を損なわず、メンテナンスも簡単にできるようにと、小さい割にずいぶんたくさんの宿題がありました。 はてさてどうしたものか、、といろいろ考えた結果、パーツごとに分解して現場で組み立てることをを前提に、洗濯機を使うときは天板や前板の上部分を両開きにすることでなるべく開口面積を広げ、またメンテナンス時は前板まるごと簡単に外れるようにしてみました。 ぼく自身、あまり洗濯機を隠したいと感じたことはありませんでしたが、完成してみると、思っていたよりも使い勝手がよく、洗濯機が隠れるだけで洗面所の雰囲気がとても良くなることを知りました。 たしかに、洗濯機は生活家電の中でも特に「生活感」を感じやすいのかもしれません。 特にマンションにお住まいの方は、来客も洗面所を使うことがあるのでとても効果的です。  

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