2024.11.04
いろいろ考えてみる。
オーダーキッチンの場合、最初のプレゼンテーションからほぼ形が変わることなく進むこともあれば、全く別案に変わることもあります。 形が変わらないのはもちろんのこと、全く別案になる場合でも意外とすんなり決まることが多いだけど、このオーダーキッチンはそのちょうど中間ぐらいの感じ。 最初のイメージをベースにしながら、側面に設けたオープン棚を左右非対称にしたり、ルンバの邪魔にならないように脚下を全て浮かせたり。 打合せを重ねながら少しずつ変更を加えるたびに、だんだん迷子になり始めて、ちょうどいい感じの着地までまとめるのにとても悩みました。。 オーダーキッチンのプランをする時、お客様のイメージをもとに、デザイン上のルールを設定することがあります。 このキッチンでいうと、全体のフレーミングを生かすために扉や引出をフレームに対して少し奥に下げるとか。 そして、打合せを進めながら修正を加えていくのですが、修正内容とデザイン上のルールがどうしても噛み合わない時があって、どうしたものかと手が止まる時があります。 そんな時は最初のイメージに戻って、そもそもお客様は具体的にどんなところがお好きだったのかを、細かく分解してみると、解決の糸口が見えてきたりします。 少し迷子になりそうな予感がしたら、一旦手を止めて、初心に振り返る。 そして、いろいろ思案しながら、先のカタチを見据えて、次の一手を決める。 この辺の考え方って、とても数学の考え方に似ている気がします。 途中たくさん悩んだけど、結果的にとてもいい感じにまとまって、お客様にも喜んでいただけたのが、本当に嬉しかったです。