
2022.11.27
小さな工夫の積み重ね。
ホワイトオーク突板の木天板と、淡いウォームグレー色のメラミン化粧板を組み合わせた、とてもシンプルなカップボードです。 天板にたっぷり厚みを持たせ、扉をできるだけ床ギリギリまで伸ばすことで、意外とありそうで無い家具の雰囲気を出せたらいいなと思って作りました。 ほんのちょっとした工夫ですが、シンプルなフォルムだからこそ、細かい部分へのこだわりを積み重ねることで、ただシンプルなだけではない、深みのある製品になれたらいいなって思います。
2022.11.27
ホワイトオーク突板の木天板と、淡いウォームグレー色のメラミン化粧板を組み合わせた、とてもシンプルなカップボードです。 天板にたっぷり厚みを持たせ、扉をできるだけ床ギリギリまで伸ばすことで、意外とありそうで無い家具の雰囲気を出せたらいいなと思って作りました。 ほんのちょっとした工夫ですが、シンプルなフォルムだからこそ、細かい部分へのこだわりを積み重ねることで、ただシンプルなだけではない、深みのある製品になれたらいいなって思います。
2022.11.20
楕円のテーブルには、ふしぎな魅力があります。 横に並んで座れる長方形の良さも、人数を限定せずに囲める丸の良さも兼ね備えた、マルチな機能性。 そして、簡単には描けない、楕円そのものの曲線が、空間に心地よいリズムをつくります。 ちなみに楕円の中には、しゅっとした楕円から、ふっくらした楕円まで、弧の組み合わせ次第でいろいろなカタチがあります。 楕円テーブルの代名詞であるフリッツハンセン社のスーパー楕円テーブルは、ふっくら型の楕円。https://fritzhansen.com/ja-JP/products/Tables/b613_superelliptical_table 最近だと、HIROSHIMAチェアで有名な深澤直人さんデザインのRoundishテーブルは、長方形に近く、両端が少ししゅっとした楕円です。http://www.maruni.com/jp/list/list-detail?lp=1010-34-0000 冒頭の写真は、以前製作しました折りたたみ式の楕円ローテーブルです。こちらは、比較的しゅっとした楕円です。 長方形や丸に比べて楕円テーブルの数はまだまだ少なくて、あまり馴染みが薄いかもしれませんが、もしダイニングテーブルのカタチで悩まれていたら、楕円という選択肢もすごくオススメです。
2022.10.23
お部屋の形に合わせて自由自在にレイアウトできるところがオーダー家具の魅力の一つですが、このTVボードはまさに自由自在にレイアウトしたオーダー家具ならではの事例です。 お客様からのご要望は、主に3つ。・TVを斜めに置いて観れるように、奥行をたっぷりに。・壁の隙間を利用して無駄なく収納として使い切りたい。・上側に一部ディスプレイ用の収納スペースが欲しい。 お部屋のレイアウト上、TVボードの斜め前にソファを置くことになるため、TVボードの奥行きをいつもよりぐっと深くしてTVを斜めに設置。ただ、奥行きが深すぎると奥のモノが取り出せなくなってしまうため、天板の奥側を一部上から開けるように細工をしています。 次に壁が引っ込んでいるスペースは、ちょうどCDが収納できるぐらいの奥行きがとれそうでしたので、プッシュ扉の可動棚収納として利用。TVの後ろになるので、普段使いというよりはストック的な場所になります。 上部は飾り棚として使うために、目線の高さにガラス框扉を設置して、その上を交差するようにもうひとつの収納箱を乗せて完成です。 プラン中はパズルのようにいろいろな組み合わせを検討しましたが、結果的にお部屋の形に合わせてちょうどいいボリューム感に納まりました。
2022.10.16
ホワイトオークの天板に、ダークグレーの扉を合わせたツートーン仕様のTVボードです。 ホワイトオークのみ、もしくはダークグレーのみでカラーをまとめるのがスタンダードですが、天板と扉面材を異なる色で組みあわせるツートーン仕様は、床材がフローリングでもタイルでも合わせやすく、また家具単体としての個性もでるので、個人的にとてもお勧めです。 ちなみに、ツートーン仕様のポイントは、天然木と単色塗装や、石と天然木など、異なる素材どうしを組みあわせるところ。同じ素材で色違いの組み合わせは、一歩間違えるとお部屋全体の調和に影響するため、慎重に検討したいところです。
2022.10.01
床から天井まで壁一面にヘッドボードをつくりました。 一般的に「布団貼り」といわれるファブリックパネルですが、ミシンだけで山なりを作ったり、ボタンをつけてチェスターフィールド風にしたり、といろいろな表現方法があります。 このヘッドボードは、ピースごとに一つ一つクッションをつくって、木フレームの中に嵌め込むタイプ。独立したクッションならではの陰影が生まれて、ほどよい重厚感がとてもいい感じです。 ちなみに、生地はベルギーメーカーのビニールレザーを採用。絶妙な色味にしっとりした手触りで、すごく素敵な生地でした。
2022.09.25
天板が360度回転するサイドテーブルです。 いままで天板が伸縮するダイニングテーブルの製作経験はありますが、天板が回転するサイドテーブルは初めての経験です。 そもそも製作のご依頼をお請けしてよいものか、いつもスチール脚など金物系の製品を製作していただいている金物製作所に相談したところ、過去に何度か製作実績があるとのことで、天板が回転するための基本的な機構から注意するポイントまで、いろいろ親切に教えてくださいました。おかげさまで、とっても素敵なサイドテーブルが出来上がりました。 旭川にある木工製作所をはじめ、ぼくたちがいつもお世話になっているつくり手のみなさまは、モノづくりのレベルがとても高く、またみんな親切でとっても優しい方ばかり。 ぼくたちは自社工場をもたない、いわいるファブレスメーカーなので、製品のデザインを考えることはできても、自分たちの手で実際にカタチにすることはできません。 お客様はもちろんのこと、つくり手のみなさまにも喜んでいただける。そんなモノづくりを、これからもひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたいと思います。
2022.08.29
とっても大きなベッドを作りました。 クィーンサイズのマットレスが2個並ぶサイズで、とにかく大きいです笑。 全体のデザインはとてもシンプルで、ヘッドボードに左右それぞれニッチスペースを設けて、スマホなどの置き場所として活用できるようになっています。 また、撮影しておりませんが、ヘッドボード上面とベッドフレーム下面にそれぞれライン照明を組み込んでいて、夜は天井の照明をすべて落として、とても落ち着いた雰囲気になると思います。 今回のように壁から壁までヘッドボードにする場合、お部屋のサイズにもよりますが、できるだけヘッドボードに厚みを持たせることができると、見た目的にも機能的にもいい感じになる気がします。
2022.06.19
角材などを等列に並べてつくる扉のことを一般的に「ルーバー扉」と呼びますが、このキャビネットは扉の内部が完全に見えないように板どうしを重ね合わせています。 視覚を遮ながら空気を通すので、湿気の多い東南アジアのリゾートホテルでもよく使われています。いわいる「リゾート風」っていうデザインの空間によく採用されている扉ですね。 ただ、リゾート風だけでとまってしまうと少し物足りないので、天板の厚みをできるだけ薄く見せるような繊細なディテールを加えて、全体のバランスをとってみました。 この一工夫が、永く飽きのこないデザインの家具をつくる大切なポイントなのかなって、なんとなく思っています。
2022.05.07
5人家族がみんな一緒に座れる、おおきめなオーダーソファです。 ソファのカバーは全てカバーリング仕様でメンテナンスもバッチリ。座面下は全て引出収納なので、思いのほかたっぷり収納できます。 オーダーソファをご検討する際のポイントは、サイズ感です。 くつろぐためのソファ、お食事もできるソファなど、用途に合わせて座面の奥行や高さの設定がとても大切になります。 このソファは、お食事中も座るため、リビング用より少し座面を高くして、座り心地もいつもより少しだけ固めに設定しています。特に、お食事中も座る場合は、座り心地が柔らかいと胃が圧迫されるので、注意が必要です。 最近、少しずつオーダーソファのお問い合わせが増えている気がします。
2022.04.29
リビングの幅に合わせて製作したシンプルなTVボードです。 階段前の踊り場に合わせて床から浮かせることで、とても軽やかな雰囲気になります。また、中央3枚の扉には、リモコン操作用に一部ブラックガラスをスリット状に嵌め込んでいて、それが適度なアクセントにもなっています。 TVボードのように背の低い家具の場合、扉が手前に開くダウンステー仕様にすると、一般的な開き扉と比べて扉一枚あたりの横幅を広く設定することができるので、とてもすっきりした印象になります。
2022.03.24
既存のアイランドキッチンに合わせて製作したカウンターテーブルです。 キッチンに被せるように全体の高さを少し高めに設定して、キャスターもつけて、お部屋を広く使いたいときはキッチンの奥まで移動したり。 素材はオーク材を鉄分で化学反応させた、ちょっと個性的な突板を採用しています。アンティークなテイストがお好きな方におすすめです。 お客様からのリクエストで製作させていただいたのですが、アイランドキッチンにこういう感じのカウンターあると、とても便利かも!って思いました。
2022.03.06
とてもシンプルな、丸い脚のダイニングテーブル。 丸い脚に合わせて天板の角も丸くするだけで、とてもやわらかい雰囲気になります。 じつはここ最近、木材の価格高騰がエスカレートしていて、いままでは年に一回程度の価格改定が、この一年はもうすでに4回から5回程度価格改定がされています。 既製品メーカーの場合、価格改定前にある程度木材をストックする場合が多いので、まだ製品価格への影響は抑えやすいですが(それでもかなりキツイと思います)、オーダーメーカーの場合、その都度材木屋さんから木材を調達するため、今後は特に無垢材を使ったテーブルなどは、かなり割高になってしまいそうです。 たぶん、既製品メーカーも今後大幅な価格改定をする可能性が高いと思うので、ダイニングテーブルなど主に無垢材を使用した家具をご検討されている方は、なるべく早めにご検討いただいた方が良いかもしれません。