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ソファの中身。 | いろいろ

ソファの中身。

積木のように積み上がっているものは、以前製作させていただいた一人掛け用ソファの製作途中です。 ソファのカタチにもよりますが、まずベースとなる木枠をつくって硬さの異なる数種類のウレタンを多層圧着し、その周りにさらに仕上がりのフォルムに合わせて柔らかいウレタンと綿を付け足して、最後にカバーを被せるのが、一般的なソファの作り方。 あとはご要望に合わせて座った時の底付き感をなくすためにスプリングを仕込むなど、外から見えないところで座り心地を調整し、それによってコストもけっこう変動します。 よく、見た目が同じようなソファでも座り心地や金額が大きく異なるので不思議に感じることがあるかと思いますが、理由の一つはこの内部構造で、海外の老舗メーカーは木枠に合板ではなくしっかりとした厚みの無垢材を使用したり、コスト重視の量産型ソファは中のウレタンを多層ではなく一種類のみで製作することもあるみたいです。 また、最近ではモールド製法といって、型に特殊な液体を入れて一体成型することで、スプリング以上に高い座り心地を兼ね備えたソファも増えてきました。 ざっくりでもソファの内部構造の仕組みを知っておくことで、ソファを選ぶときの参考になれば幸いです。

テレンス・コンラン展 | いろいろ

テレンス・コンラン展

  東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会「テレンス・コンラン モダンブリテンをデザインする」に行ってきました。 コンランショップは、ぼくがインテリアに興味をもつキッカケになったお店。 1997年。18歳のころ、当時美大に通っていた友人に連れられて初めて新宿のコンランショップに訪れた時の衝撃を、今でもよく覚えています。 なんとなく手に職をつけようと思って建築系の大学に通い始めたものの、授業になかなか興味が持てず、どちらかというと飲食業界の方に興味を持ったり、この先どうしようかなぁと思い始めていた頃だった気がします。もちろん、コンランショップどころか、インテリアショップの存在すら知りませんでした。 大きなスペースにゆったりとレイアウトされたモダンな家具や色とりどりの小物たち、そしてショップスタッフのお兄さんお姉さんたちがとにかくかっこよくて、インテリアのこと良く分からないけど、あっという間にコンランショップの大ファンになりました。 通学が新宿駅を経由することもあって、暇なときはいつも帰宅途中にコンランショップに立ち寄って、コンランの世界観にどっぷり浸って自己満足して帰るのが当時の楽しみに。 家具を買うお金はなかったけれど、どうしてもコンランショップで何か買い物がしたくて、カタログとか文房具など気軽なものを買っていた記憶があります。 コンランショップとの出会いをきっかけにインテリアに興味を持ち始めてから、同じく90年代後半からのインテリアブームの中心的お店となった南青山のIDEEをはじめ、都内のいろいろなインテリアショップをめぐるようになりました。 東京デザイナーズウィークやHAPPENINGなどインテリアシーンを盛り上げるイベントが始まった時期も重なって、今思えばとてもラッキーな時期に学生時代を過ごせたなぁと思います。 いつか本国のコンランショップとレストランにも行ってみたくて、結婚したての頃に駆け足でロンドンの街を巡ったのも良い思い出です。 そういえば、ニューヨークに行った時にディーン&デルーカの本店を訪れたときも感じたのですが、ロンドンのコンランショップも、東京店や丸の内店のイメージより、もっとカジュアルでみんなが普段使いしている感じがします。 すみません。。 だいぶ話が逸れましたが、コンラン展めちゃめちゃいいので、丸の内方面にお出かけの際はぜひ! あと、記念グッズがすごく充実していて、思わずいっぱい買ってしまいました笑 「テレンス・コンラン モダンブリテンをデザインする」 東京ステーションギャラリー https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html

キッチンリフォーム

インドアグリーン。

  先日、ショールームのリニューアルにあわせてグリーンもいくつかリフレッシュしました。 もともとグリーンがすごく好きだったわけではなく、Basisを始めた当初、海外のインテリア雑誌に掲載されているような、小物やアートを上手に取り入れたインテリアに憧れながらも、ぼくにはコーディネートするセンスも自信も全然なくて。今でもですけど。。 グリーンならなんとか絵になるかなぁと思って、知人のお花屋さんに相談して大鉢のグリーンを2つ置いたのがはじまりです。 グリーンを置いてはじめて気づいたんですが、天然木、特にショールームに展示しているオーク材のキッチンや家具とグリーンってめちゃめちゃインテリアの相性が合うんです。 どちらも自然ならではの個体差による色や表情のゆらぎがあって、それがいくつも集まることで、とても奥行きのある雰囲気に。 そして、なんといってもグリーンに囲まれていると心が落ち着くんです。 それ以降、すっかりグリーンにハマっていきました。 もちろん、グリーンは生き物なので、定期的なお手入れは必須。 1週間ぐらい放置しても全然元気な子もいれば、頻繁に水やりしないとすぐに葉がしなってしまう子も。 個性に合わせてお世話をしていくうちに、どんどん愛着が湧いてきます。 キッチンや家具も、作っておしまい、置いておしまいではなく、それからがスタート。 毎日天板をきれいに拭く。 1日の終わりはシンクをキレイに洗って、水栓は乾拭きしてピカピカに。 食器たちも食洗機に入れっぱなしではなく、元の場所にきちんと仕舞ってあげて。 日々のちょっとしたお手入れを重ねることでキッチンや家具への愛着が深まり、それがインテリア全体の雰囲気に伝わっていく。 心地よいインテリアって、きっとそういうことなのかなと思います。  

造作ソファ

LDKの家具たちを見直す。

  去年、自宅をリノベーションするときに妻といろいろ悩んだのが、「リビングにソファを置くか問題」。 いままでの代表的なLDKの家具コーディネートといえば、キッチンの近くにダイニングテーブルを配置して、リビングにはソファとコーヒーテーブル、そして壁沿いにTVボードを設置する感じ。 とてもゆったりした広さがあればあまり気にならないけど、うちのような限られたスペースで家具をフルセットで配置しようとすると、空間がぎゅうぎゅうになって、ちょっと息苦しい感じになるんです。 そこで最近都心のお家を中心に増えているレイアウトが2つあって、1つ目はうちのように思い切ってソファを置くのをやめるケース。 ソファをやめたことで空いたスペースに大きめのラグを敷いて、クッションなどを置くことで、家族それぞれ床にごろごろしながらくつろぐスタイル。 もう一つが今回ご紹介するソファベンチみたいに、ダイニングチェアのかわりにソファベンチを造作でつくるケース。 ダイニングテーブルで食事をするだけでなく、リラックスしながらTVを見たり、もちろんベンチでお昼寝もOK。 つまり、ダイニングテーブルが生活の中心になる。 また、このソファベンチはさらにカップボードの機能をもたせることで、キッチンとの導線にゆとりをもたせながら、LDKにたくさんの余白をつくることができます。 置家具どうしをまとめて一つの島にする、オーダー家具ならではの解決方法です。 最近、「空間の余白」を意識することで、広さに関係なくゆったりした空気の流れる、とても心地よいお部屋になるのかなぁって思っています。 もしいまのお家のLDKに手狭感を感じている方は、一度家具の断捨離を検討するのもおすすめです。

お手入れも安心な天然石ワークトップ | いろいろ

お手入れも安心な天然石ワークトップ

  サイルストーンやデクトンで有名なスペイン・コセンティーノ社から今年国内発売された天然石「Sensa」シリーズ。 いままで天然石というと、見た目はとてもきれいだけど、シミや汚れなどにとても気を使うイメージが強くありますが、このSensaシリーズは、表面にコセンティーノ 社独自の表面保護処理が施されているため、サイルストーンやデクトンのように日々のお手入れがとても簡単になり、天然石ならではの表情を楽しむことができそうです。 色柄は6色展開からスタートして、今後の需要次第でさらに柄が追加される可能性があるとのこと。 いままで天然石はメンテナンス面での不安からなかなか提案することができませんでしたが、このSensaシリーズであれば安心してご提案できそうです。 特に天然木同様、本物の質感にこだわりたい方にとてもおすすめです。 コセンティーノ / Sensaシリーズ https://www.cosentino.com/ja-jp/sensa/

展示品現品販売のお知らせ | いろいろ

展示品現品販売のお知らせ

  ショールームの展示レイアウト変更にともない、一部展示品を特別価格にてご提供させていただきます。 【スタンダードソファ】 サイズ:W1960×D880×H745 フレーム:オーク無垢材オイル仕上げ クッション:ファブリックカバーリング 張地:JAB(ドイツ) 参考定価 ¥440,000(税込)→特別価格 ¥176,000(税込) 【スタンダードTV ボード】*販売終了しました。 サイズ:W1800×D500×H500 本体:MDFエナメル塗装 ルーバー扉:オーク無垢材ウレタンクリア仕上げ 引出前板:オーク突板ウレタンクリア 参考定価 ¥374,000(税込)→特別価格 ¥149,600(税込) 【スタンダードシェルフ】 サイズ:W1250×D400×H850 本体:オーク無垢材オイル仕上げ 参考定価 ¥214,500(税込)→特別価格 ¥85,800(税込) *参考定価は2016年展示当時の価格となります。 *都内23区及び多摩地区・川崎市・横浜市の一部地域は送料無料にてお届けさせていただきます。 (そのほかエリアは、別途有償にてヤマト家財宅急便にてお届けさせていただきます。) *展示品のため、購入後のキャンセルができない旨ご了承ください。 いずれも経年による傷や汚れがありますが、普段使いしていないため、概ね状態は良好だと思います。 現品画像など詳しい資料が必要な際は、どうぞお気軽にご連絡いただけますと幸いです。 ご検討よろしくお願い致します。

ビルトインタイプのワインセラー | いろいろ

ビルトインタイプのワインセラー

  個性的なデザインが特徴のイタリア設備機器メーカー、SMEG社。 日本の代理店変更に伴い、新しいショールームにお邪魔してきました。 食器洗浄機や電気オーブンなどいろいろなラインナップが揃う中、年内に発売が予定させているのがビルトイン型のワインセラー。 アンダータイプのビルトインワインセラーはいくつかありますが、トール収納にビルトインできるタイプはおそらく国内初だと思います。 イタリア製らしく、シャープなデザインがとてもキレイで、今後とても人気がでそうな予感です。

フルオーダーソファを検討する3つのポイント。 | いろいろ

フルオーダーソファを検討する3つのポイント。

  フルオーダー家具の中でも比較的馴染みの少ないフルオーダーソファ。おそらくソファをフルオーダーできることを知らない方が多いのではないかと思います。 オーダーソファは大きく分類して単独で置く独立タイプと、部屋のサイズに合わせた造作タイプの2タイプがあります。前者の独立タイプは、いわいる一般的な置き型ソファで、国内外メーカーからたくさんの種類の製品が販売されておりますので、比較的お好みの製品が見つかりやすいと思います。 後者の造作タイプはお客様のお部屋のサイズに合わせて、既製品のサイズを変更するセミオーダータイプ、もしくはゼロからカタチを考えるフルオーダーソファの2種類があります。特にサイズだけでなく、収納を持たせたりサイドテーブルを組みあわせたりなど、機能を充実させたい場合に登場するのがフルオーダーソファです。 フルオーダーソファを検討するにあたり大切なポイントは次の3つです。 1.座り心地ソファの座り心地を決める座面の内部構造は、外側から見ることができないためなかなかイメージしにくいのですが、内部構造次第で座り心地だけでなく価格にも大きく反映されてきますのでとても重要です。一般的な置き型ソファの場合、座クッションを乗せるフレームの内部にSバネやウェービングテープと呼ばれる伸縮性のあるパーツが組み込まれていて、座ったときにゆっくりと沈み込むような役割をしています。ただ、Sバネなどをフレームに組み込む場合、とてもコストが上がるため、フルオーダーソファの場合、Sバネなどを使用せず、座クッションに使用するウレタンを数種類組み合わせながら、ちょうどいい座り心地を作っています。 2.カバーリング暑い時期の汗や飲みこぼしなど、ついついカバーを汚してしまうのがソファの悩みどころです。そこで、デザインを検討する際は座クッションはもちろんのこと、できれば背クッションもカバーリングタイプにすることをオススメしています。カバーリングであれば、クリーニングに出せるのでいつでもキレイな状態に整えることができ、また長期使用による磨耗で生地が擦り切れてしまった場合もカバーを外して簡単に補修することができるので、安心して永く使い続けることができます。 3.座面の高さや奥行きなどの各寸法座クッションのウレタン層とともに、座り心地に大きく影響するのが座面の奥行きや高さなどの各寸法です。ポイントは「座面の奥行きは深すぎず、シートHは低すぎず」です。特に海外メーカーのソファに多いのですが、座ってみると奥行きが深すぎて背持たれまで届かない場合が多かったり、座面が低すぎて立ち上がるときに身体に負荷がかかりやすくなることがあるので、オーダーソファに限らずソファをご検討の際はカタログだけで判断せず、必ず一度実物に座ってみて体感されることをオススメします。 他にも座面の下に収納を設けたり、コーナーやサイドにテーブルを組み合わせたりするなど、フルオーダーソファをご検討の際はぜひいろいろアイデアを膨らませてみてください。

LIXIL×SUNTORYの新しい浄水器混合水栓。 | いろいろ

LIXIL×SUNTORYの新しい浄水器混合水栓。

  先月LIXILとSUNTORYの共同開発で発売された浄水器混合水栓「Greentap」。 いままでの浄水器が得意とする「不純物質を除去したおいしい水」に、SUNTORYが独自に開発したヤシ殻からとれる自然由来の植物ミネラルエキスをプラス。 さらに、オプションの冷却装置を付けることで、氷などで冷やさずに、蛇口から最適な温度の冷水が楽しめます。 いまのところ、LIXILオンラインショップでの購入に限られていますが、水栓器具本体のデザインも洗練されていて、いままでペットボトルやウォーターサーバーをご利用されている方には、とても良い選択肢になりそうです。 LIXIL×SUNTORY「Greentap」 https://www.greentap.jp/

スツールの可能性。 | いろいろ

スツールの可能性。

  スツールは、おそらく家具の中で一番のマルチプレイヤーです。 座ることはもちろんのこと、ソファの近くにおけばサイドテーブルとして、キッチンにあれば踏み台代わりに。 天板の上に植物を置けばコンソールにも。 さらに、とても面白いカタチであればオブジェとして。 使う人によって自由に役割が変わります。 ちなみに、ぼくの好きなスツールは、アルヴァ・アアルトの「スツール60」と、マックス・ビルの「ウルムスツール」。     スツール60も、ウルムスツールも、フォルムはいたってシンプル。 だからこそ、シンプルから生まれる余白が、使う人の想像を掻立てる気がします。   スツールには可能性がたくさんあります。  

倉俣史朗展。 | いろいろ

倉俣史朗展。

  先週末まで世田谷美術館で開催されていた倉俣史朗展に滑り込みで行ってきました。 今回もだけど、いつも気になっている展覧会を最終日ギリギリになって慌てて観に行く癖を、そろそろ直したいと思います。 倉俣史朗は1970年代後半〜80年代を代表するインテリアデザイナーで、ぼくが一番好きなデザイナーです。 アクリルやエキスパンドメタルを使った作品が有名で、湾曲したチェストや敢えて粉々にしたガラスを天板にしたテーブルなど、少し風変わりなデザインが特徴的ですが、不思議と違和感がなく、作品を観ているとなぜかとても感傷的な気分になります。 うまく言えないけど、たぶん目の前に見えているカタチではなく、その背景に込められた作品に対する想いみたいなものに、とても共感するのかなって思います。 とても詩的で、とてもやさしくて。 デザイナーというより、文字ではなくデザインを表現手段にした詩人みたいな人です。 東京での展示は終わってしまったけど、これから富山県美術館や京都国立近代美術館で巡回するので、機会があればとてもおすすめです。 「倉俣史朗のデザインー記憶の中の小宇宙」 https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/shiro-kuramata-design-news-202308

2024年。 | いろいろ

2024年。

あけましておめでとうございます。 今年の1月から新しい仲間が加わって、Basisは3人体制となります。 ぼくの家具業界での師匠でもあり、とても尊敬している経営者でもある方から、10年ほど前にお酒の席で「会社は3人が一番安定するんだよ。」というお話をお伺いしてから、ぼくの中でずっと頭の片隅に3人体制というイメージがありました。 水戸黄門もサンバルカンも3人チームだし。笑 ことしもひとつひとつ丁寧に向き合い、より良い製品をお届けできるように、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。 それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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