2017.06.14
壁面収納やカップボードはオーダー家具向き
住宅で使う家具のカテゴリーというと、大まかに分けて①テーブル②キャビネット(カップボード)③TVボード④ソファ⑤椅子⑥ベッドの6つに分類されます。今回はその中で色々な角度から見てそれぞれのオーダー家具の特徴について個人的な考えをお伝えできればと思います。これからオーダー家具をご検討の際、参考になれば幸いです。 キャビネット(カップボード) 家具の中で一番機能が求められるものがキャビネットです。 ここ数年世の中で収納に対する意識が高まっているように、限られたスペースの中でいかに効率良く、そして使い勝手の良い収納を考えた時に、部屋の環境や個人差によって求められる形やサイズが異なります。特にサイズについては既製品で隙間なくきれいにレイアウトすることがとても難しく、その場合必然的にオーダー家具にする必要があります。 また、コスト面から考えると、海外での大量生産品は別として国内で受注生産している既製品メーカーと比べて製作過程に大きな差が無いため、他のカテゴリーの家具に比べてオーダーでの割高感が低いのが特徴です。 詳しくご説明しますと、椅子やベッドなどいくつかのパーツを組み合わせて作る家具の場合、それぞれ複雑な形をしたパーツを注文に応じてその都度一つ一つ作ると、大変な手間と時間がかかるため、基本的には20台から30台分をまとめて製作してパーツごとに保管し(これを仕掛り在庫といいます)、注文が来てから組み立てていきます。それに比べてキャビネットを中心とした箱物家具は、基本的に単純な形のパネルで構成されているため、あえて仕掛り在庫を作ることなくその都度注文がきてから製作しても、時間や手間の面で椅子ほど既製品と大きな差が生まれないのです。 機能面でいうと、引出や扉、スライド天板など収納方法について自由に選べることが大きいと思います。特にカップボードは食器やカトラリーなど日用品からゴミ箱、炊飯器や電子レンジなどの家電まで収納するモノの種類がとても多岐に渡るため、自分の所有するモノに合わせて製作したオーダーカップボードは、本当に使い勝手がよくて日々の家事がとっても楽しくなると思います。