自宅のリノベーションの間取りについて。
間取りを考えるにあたって、ぼくたちが実現したかったことが3つありました。
1.外の景色が見える場所にキッチンを配置する。
2.玄関からLDKまで一体の空間にする。
3.個室を3部屋確保する。
こちらがリノベーション前の間取り。広さ約70平方メートルのマンションでよくある2LDKでした。
独立した廊下があって、キッチンも扉で仕切られています。
こちらがリノベーション後の間取り。
早速、ぼくたちが実現したかった3つのことについて一つずつご説明していきます。
1.外の景色が見える場所にキッチンを配置する。
オーダーキッチンという仕事柄、という訳ではないけど、自宅リノベーションのプランを考えるにあたって、まず一番初めに検討したのがキッチンの場所です。
今まで仕事を通じていろいろなお家のキッチンを体験させていただいた中で、キッチンに陽の光が入って、窓から外の景色が見えるってすごくいいなぁと感じていて。完全にぼくの主観ですが、陽の光を感じられるだけですごく贅沢な気分になれる気がします。
ただ、もともとリフォーム前の図面のように、キッチンは部屋で仕切られていて窓からも離れていた場所にあったので、キッチンを窓際に移動することが実現可能なのか、いろいろ検証してみた結果、なんとか行けそうだったので一安心。
ちなみに、キッチンをリフォーム前の間取り位置から大きく移動したい場合の主なチェックポイントはつぎの2点です。
・レンジフードのダクト経路の確保
マンションの場合、だいたいバルコニーに排気口があるので、レンジフードから排気口までダクトを通すにあたって梁などの障害物がないか確認します。
なお、梁がある場合でも、スリーブという配管用の穴があれば大丈夫。ただし、キッチン用のダクト径とお風呂場などの室内換気用のダクト径のサイズが異なるので、建築竣工図などの資料で確認します。
ちなみに、うちの場合は一部梁下を通す必要があったため、キッチンまわりを中心に天井高さを低く抑えました。
・シンクからPS(パイプスペース)までの距離で排水の水勾配の確保
給水はある程度自由に配管可能ですが、排水は水勾配といって、シンクからPSまで水が自然に流れるように最低1/100の勾配を確保する必要があります。
そのため、シンクからPSまで距離が離れるほど排水管の勾配高さを確保する必要になるので、こちらも事前に建築竣工図でPSの位置を確認した上で床レベルの検証をします。
うちはリフォーム前の床レベルだとほんとぎりぎり水勾配の確保が難しかったので、少し余裕をみて全体的に床の高さをリフォーム前から20mm上げて対応しました。
2.玄関からLDKまで一体の空間にする。
要は、できる限り廊下を無くしたかったんですが、これには一長一短があって、けっこうオーナーさんの好みが分かれるところだと思います。
最大のメリットは、限られた空間を最大限広く活用できることで、できることなら、海外のお家みたいに玄関入ってすぐLDKみたいにしたかったけど、我が家の場合、地型的にトイレとお風呂の位置はあまりいじらない方が良さそうだったので、最低限必要な廊下を確保した上でLDKやキッチンと扉で仕切らずにできるだけ大きな空間を確保しました。
ちなみに、デメリットもいろいろあって、まず空調効率が明らかに落ちるのと、バルコニーの窓をあけておくと、玄関開けたときの通り風が強風になる日があります。泣
特に空調効率はかなり意見が分かれるのかなって思います。
うちは家電量販店と相談して、一番容量の大きいエアコンを導入したので、今のところ空調の効きは大丈夫そうですが、光熱費は以前より高くなっていると思います。
3.個室を3部屋確保する。
家族構成上、個室をリフォーム前の2部屋から3部屋に変更するにあたり、とても悩んだのがLDKの広さと個室の広さのバランスでした。
70㎡という限られた面積の中でLDKと個室どちらもちょうどいい広さにした場合、なんとなくどちらも中途半端な感じになると感じて、思い切って各個室を寝るためだけの部屋と割り切って、ベッドが置けて最低限の収納スペースを確保した上で、できるだけLDKを広くとることにしました。
おかげさまでLDKはゆったりくつろげる分、寝室は本当に狭いです。笑