投稿日:2020.11.25
ディテールを大切に。
スキップフロアの段差を利用したブックシェルフです。
スキップフロアの下が吹き抜けになっているため、本が落ちないように少しだけ立ち上がりを設けています。
さらに、小さなお子様が本棚に潜っても大丈夫なように、立ち上がりの幅と同じ桟を2本追加。
吹き抜けの開放感をできるだけ生かしながら、安全にお使いいただけるように考えた結果、このようなカタチになりました。
また、スキップフロアにあがるために、はしごも併せて製作しました。
はしごの素材は、コストパフォーマンスの高いナラの集成材を使用。
フィラーと呼ばれる、家具と天井との隙間を埋める化粧部材の幅を生かして、はしごを引っ掛ける仕様です。
こうすれば、本を取り出す時に簡単に横にスライドさせることができます。
じつは、今回この部分がプランする上で一番悩んだポイント。
フィラーの幅を大きくとると、はしごが簡単に引っ掛けられる反面、見た目がパリッと締まりません。
反対に、フィラーの幅を小さくとると、ブックシェルフがきれいに見えますが、今度ははしごを引っ掛けるのがとても大変。
こういう時は、スチレンボードで部分的に原寸模型を作り、実際の大きさで検証してみると、ベストサイズがとてもよくわかります。
シンプルなデザインだからこそ、普段気づかないような、細かい部分(ディテール)をしっかりとこだわることを、これからも大切にしていきたいと思います。