投稿日:2021.10.17
ダイニングテーブルのサイズ選び〜通路幅編〜
前回に引き続き、ダイニングテーブルのサイズ選びについてのお話です。
今回は部屋の広さからテーブルサイズを検討する方法。
目安となるのは、テーブルと壁もしくはキッチンや家具との距離。
ただし、キッチンや家具の場合、壁に比べて腰から上はフリーになるため、これからお伝えする内容より余裕があります。
そのことを踏まえた上で、各通路幅ごとの特徴をご紹介します。
case1.ギリギリの60cm
椅子が設置できる最小寸法は60cm。
最小寸法なだけに、実際はかなり狭いです。イメージは飲食店のテーブル席の壁側に座るカンジ。
座ったり立つことはできますが、油断して椅子を引きすぎるとすぐに壁にぶつかります。
また、座った状態では、カニ歩きでも椅子の後ろを通ることがかなり大変です。
なので、60cm幅はどうしても通路幅の確保が難しいときの最終手段として考えるといいかもしれません。
なお、椅子を背なしのスツールやベンチにすると少し余裕ができるのでオススメです。
case2.よこ歩きの75cm
75cmあると、離席するときに椅子を引いても壁に当たらず、椅子に座った状態で、よこ歩きにはなりますが後ろを人が通ることもできます。
家事動線(頻繁に人が通る通路)でなければ、75cmでもそんなに不自由しないと思います。
case3.スタンダードな90cm
90cmは、椅子に座った状態で、椅子の後ろをまっすぐ歩ける最小寸法です。
個人的な感覚としては、この90cmがテーブルと壁の距離感の基準になると思います。なので、テーブルサイズに迷ったら、まずは「テーブルの周囲に90cmずつスペースを確保できそうか?」と考えると、サイズの検討が分かりやすくなる気がします。
case4.余裕の105cm
105cm、つまり1メートルを超えてくると、体感だけでなく、見た目でもだいぶ空間にゆとりが出てきます。この「空間にゆとりを感じる」は、心地よいインテリアを作る上で大切なポイントです。
特にアイランドキッチンやペニンシュラキッチンとテーブルが横に繋がっている場合は、メイン動線(キッチン作業面と反対側)は105cm以上確保することをおすすめします。
以上、少し個人的な感覚にはなりますが、テーブルサイズについてのお話でした。
ダイニングテーブルを検討されるお客様だけでなく、キッチンを検討されるお客様からもテーブルサイズの相談を受けることが多いので、きっとテーブルサイズで悩まれている方が多いのかなって気がします。
僕自身、このブログを書きながら改めて知識の整理になりました。