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デザインコンクリート


簡単にコンクリートのような表情豊かな質感を表現できる左官塗材、モールテックス。

ベルギーで生まれ、約5年ぐらい前に日本で流通が始まりましたが、当時未だ施工事例が少なく、また施工できる左官職人も少なかったため、とても気になっていたものの、なかなか採用することができませんでした。
特にオーダーキッチンでの問い合わせが多かったです。

最近、洗面カウンターでモールテックスを使用したいとのリクエストがあり、久しぶりにネットでモールテックスを調べたところ、なんだかすごくコンテンツが充実しているではありませんか。

いろいろ見ていると、多数の施工事例をはじめ、設計者や職人に向けた講習会を定期的に開催されているとのことで、早速講習会を受けてきました。


モールテックスの良いところを簡単にまとめると、

1.どんな下地にも施工可能
ボードだけでなく、たとえば浴室の既存タイルの上からでも塗れるため、リノベーションにすごく便利。

2.簡易防水膜として使用可能。
木で作った箱にモールテックスを塗れば、シンクとして使えます。
講習会を受けるまで、ぼくはこのことを完全に誤解していて、てっきりモールテックスの上に撥水材を塗るかと思っていたのですが、どうもモールテックス自体に防水性能が含まれているとのことです。

3.モールテックス自身の乾燥で割れない。
いままでコンクリートを表現する場合はモルタルを使っていましたが、どうしても乾燥による割れが避けられないのが永遠の課題でした。
その点、モールテックスは柔軟性があるため、下地さえしっかり作れば、割れる心配がありません。
設計者目線でみると、これがすごく安心なんです。

4.無限の調色が可能。
一応カタログには64色のカラーチャートがありますが、あくまでメーカーで顔料配分を設定しただけなので、顔料の組み合わせ次第でどんな色も表現できるとのことです。
これも講習会受けるまで知らなくて、てっきりグレー系だけだと思っていました。。

5.シームレスに施工可能
たとえば、4メートルを超える天板など、搬入条件により2分割にせざるを得ない場合でも、モールテックスなら現場施工で繋ぎ目なくシームレスに仕上げることが可能。
できる限り繋ぎ目は無くしたいですからね。


講習会受けてわかったことは、想像していた以上に自由に表現が可能で、かつ防水性能もばっちり。

たとえば、キッチンの天板とシンクをすべてシームレスにしたい場合、モールテックスでも比較的簡単につくることができるので、ステンレス、人工大理石に続く、第三の素材として提案できそうです。

モルタルの質感は、天然木との相性がとても良いので、個人的にはすごく好きな素材。

オーダーキッチンやオーダー家具に使える場所がたくさんあるので、これからは積極的に提案していきたいと思います。

モールテックスHP
https://o-takahata.jp

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