投稿日:2024.11.18
ソファの中身。
積木のように積み上がっているものは、以前製作させていただいた一人掛け用ソファの製作途中です。
ソファのカタチにもよりますが、まずベースとなる木枠をつくって硬さの異なる数種類のウレタンを多層圧着し、その周りにさらに仕上がりのフォルムに合わせて柔らかいウレタンと綿を付け足して、最後にカバーを被せるのが、一般的なソファの作り方。
あとはご要望に合わせて座った時の底付き感をなくすためにスプリングを仕込むなど、外から見えないところで座り心地を調整し、それによってコストもけっこう変動します。
よく、見た目が同じようなソファでも座り心地や金額が大きく異なるので不思議に感じることがあるかと思いますが、理由の一つはこの内部構造で、海外の老舗メーカーは木枠に合板ではなくしっかりとした厚みの無垢材を使用したり、コスト重視の量産型ソファは中のウレタンを多層ではなく一種類のみで製作することもあるみたいです。
また、最近ではモールド製法といって、型に特殊な液体を入れて一体成型することで、スプリング以上に高い座り心地を兼ね備えたソファも増えてきました。
ざっくりでもソファの内部構造の仕組みを知っておくことで、ソファを選ぶときの参考になれば幸いです。