投稿日:2022.09.11
ジャン・プルーヴェ展。
ほんとうは、夏休み最後の日に行くはずだったんだけど、宿題がぜんぜんおわらなくてお預けになってしまい…
このまえの水曜日、小三の長男と一緒に東京都現代美術館で開催中の「ジャン・プルーヴェ展」を観てきました。
ジャン・プルーヴェは20世紀を代表するフランスの建築家・工業デザイナーで、当時木工製品が中心だった家具の世界で、新たな素材として採用したスチール製の椅子やテーブルがとても有名です。
プルーヴェの真骨頂は、構造がそのまま意匠に繋がっているデザイン。
カタチから入るのはなく、構造からカタチが生まれてくるので、どの製品も理にかなっていて無駄な要素がほとんどなく、永い年月を経ても飽きのこないフォルムが、名作たる由縁なのかなと思います。
長男は以前から写真を撮ることが好きみたいで、おばあちゃんからもらったお下がりのデジカメで、思いつくままにたくさんシャッターを押している姿を見ていると、いつのまにか闇雲にシャッターを押すことを戸惑いがちなぼく自身にハッとしたり。。
自由で純粋な好奇心の塊みたいな息子が、なんだか少しうらやましかったです。
”つくられるものはすべて、着実な「建設的構想」に基づいている。”
本当にその通りだなぁって。
さすがに今はほとんどありませんが、20代前半のまだ何もモノづくりを知らなかった頃、どうやって製作するかしっかりと考えないままにカタチを考えた結果、いざ製作する段階になってこのままだと実現不可なことが分かり…
「これ、どうやって作るの?」と職人たちから問い詰められながら、その都度作り方を覚えていくような、とても荒削りでヒヤヒヤしながら仕事をしていたことを、ちょっと思い出しました。
東京都現代美術館「ジャン・プルーヴェ展」
〜10月16日まで
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Jean_Prouve/