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陰影をつけたアイランドキッチン。 | オーダーキッチン

陰影をつけたアイランドキッチン。

W2400mm×D900の比較的コンパクトなアイランドキッチン。 キッチンとして最低限必要な水周り、加熱機器、収納をレイアウトすると、おそらくW2400mmぐらいがミニマムな寸法だと思います。 通路側は、扉で隠す収納だけでなく、目線に近い上部にオープン収納を組み合わせることで、通路を通るたびに視覚的にも楽むことができます。 このオープン収納とクローズ収納の組み合わせは意外と効果的で、カップボードや吊戸棚などにも応用しやすいと思います。 そして、このキッチンは扉にとてもこだわりました。 通常フラットな面になるところを、周囲に薄い無垢材を貼り、なおかつ表面と段差をつけることで、陰影をつけています。 ちょうど額縁のようなイメージで、全体がコンパクトだからこそ、扉一枚ずつに陰影をつけることでキッチン全体に深みをもたせるのが狙いです。 とくに今回のようにアイランドキッチンの場合、四方いろいろな角度からキッチンを眺めることができるので、ちょっとした影がすごく効果的だったりします。 アイランドキッチンは大きな空間でないと設置できないイメージがありますが、建築のプランと上手に組み合わせれば、コンパクトなお部屋でも十分設置できるので、アイランドキッチンを諦めかけていた方はぜひ建築士に相談してみると良いかもしれません。

洋書で学ぶ。 | いろいろ

洋書で学ぶ。

ぼくがまだ20代のころ、今みたいにPinterestやInstagramなどで簡単に海外のインテリア写真を見ることができなくて、プレゼン資料などで参考画像が必要なときは、例えば「ナチュラル」とか「コンテンポラリー」などテーマに沿ってオムニバス的に色々な事例が掲載された洋書をひっくり返してスキャンしていました。 最近はアプリや海外のウェブサイトなどでさまざまな事例をみることができるので、オムニバス的な洋書を見る機会がほとんどなくなってしまいましたが、建築家やデザイナーの作品集は、オンラインでは得ることのできない何かがある気がして、気になる本を見つけては、アマゾンでポチッとしています。 この本は、イタリアのハイエンドファニチャーブランド”Molteni&C”やキッチン ブランド”Dada”のグローバルデザインをされているベルギー人建築家・Vincent Van Duysenの作品集です。 綿密に計算された幾何学的な空間構成や丁寧な素材の扱い方など、シンプルなデザインの中に、なんていうか、とても凛とした空気感が感じられて、ページをめくるたびに思わずため息が出てしまいます。 やっぱり洋書はいいなぁ。 Vincent Van Duysen websitehttps://vincentvanduysen.com

ソファみたいなベンチクッション。 | オーダー家具

ソファみたいなベンチクッション。

建築工事で製作した台輪に合わせて製作したベンチクッションです。 座クッションだけではなく、背クッションと肘クッションもつけることで、ソファみたいな雰囲気になります。 今回初めて肘クッションありのベンチクッションを製作しましたが、座ってみると囲われた感がとても心地よくて、これけっこうおすすめです! ちなみに、肘クッションは、置いただけだと倒れてしまうため、このようにベルクロを壁につけて固定しています。

オーダーキッチンで実現したいことをことばにする。 | オーダーキッチン

オーダーキッチンで実現したいことをことばにする。

オーダーキッチンのご相談をいただくお客様から、「オーダーキッチンを検討するにも難しくて、何から考えたらいいのかよくわからないんです。」というお話をよくお聞きします。 たしかに、オーダーキッチンはいろいろなことが実現できる分、考えることがたくさんあって、とても難しいイメージがあると思います。 もちろん、”レイアウトを決めてから、素材や設備機器の選んで〜”みたいなプランニングする上での手順的なものはありますが、そこはあまり大切ではなくて、オーダーキッチンを検討する上で最初に考えるおすすめの方法があります。 それは、”オーダーキッチンで実現したいことを、箇条書きにする”ことです。 ・暖かみのある天然木のキッチンが欲しい。・子供と一緒に料理できるようなキッチンにしたい。・海外製の食器洗浄機が欲しい。・オープンキッチンにはあこがれるけど、少しだけでも手元が隠れるといいな。・キッチンまわりのモノだけでなく、食器もたくさん収納できたらいいな。 などなど。。 箇条書きにすると、頭の中がとても整理されて、本当に欲しいキッチンのカタチが想像しやすくなると思います。 また、箇条書きにしたことばは、ぼくたちがオーダーキッチンのプランを進めていく上でおおきな”道しるべ”になるので、実はぼくたちが一番知りたいことでもあります。 キッチンへの想いをことばにする。 オーダーキッチンをご検討の際、とてもおすすめです!

ゴールデンウィーク休暇のお知らせ。 | お知らせ

ゴールデンウィーク休暇のお知らせ。

5月3日(月)から5月5日(水)まで、お休みさせていただきます。 今年は遠出が難しいので、我が家は近所の公園でのんびり過ごそうと思っています。 それでは、みなさま良い休日を!

旭川。 | いろいろ

旭川。

先週、とても久しぶりに製作工場のある旭川に行ってきました。目的は、今進めている他社向け新作キッチンの試作チェック。 コロナ禍になってから、製作工場との打ち合わせや検品は全てリモートで行うようになり、それはそれでとても便利になったけど、手触り感だったり、ボリュームのバランスだったり、画面越しではどうしても感覚を掴むことが難しいことも多々あり、やはり直接見た方がいいよねってことで、今回工場を訪れることにしました。 全体のバランスをチェックしながら、部分的な納まりを検証するために、その場ですぐに職人の方がサンプルを製作していただいたり、少し無理なお願いをするときは、みんなの表情を見ながら塩梅を考えたり。。このライブ感こそ、モノづくりの醍醐味なんだなぁって。 当たり前かもしれないけど、画面越しのコミュニケーションに比べて、生のコミュニケーションは数百倍ぐらい得られるものがあります。 なかなか旭川に行くことができない分、いままで以上にとても実りのある時間でした。

想像力が広がるTVボード。 | オーダー家具

想像力が広がるTVボード。

TVボードの決まりごとって、実はほとんど無い気がしていて、極端な話、そこにTVがおいてあれば、一枚の木の天板をレンガブロックに乗せただけでも十分TVボードになれる気がします。 このTVボードも、一般的なTVボードについている引出や扉などの収納機能が全く無くて、四角いシェルフに配線を隠すための板を付けただけで、カタチはいたってシンプル。 お子様が小さいときはおもちゃ箱をしまったり、ブックエンドがあれば本棚にもなるし、日当たりがよければ観葉植物を並べたりして。 シンプルなカタチは、想像力がたくさん広がります。

文字と幾何学のポスター。 | いろいろ

文字と幾何学のポスター。

白金にある東京都庭園美術館で今週末まで開催されている展覧会”20世紀のポスター[図象と文字の風景]”に駆け込みで行ってきました。 「構成主義」といわれる、文字と幾何学を中心にシンプルに組み合わせてデザインされたポスターたちを観ていると、アートとしてではなく、もともと広告として情報を伝えるためだけに作られているのに、写真や絵画を観たときと同じような感動があって、本当に不思議なものです。 ちなみに、個人的に一番好きなポスターはこちら。 メアリー・ヴィエイラ《パンエア・ド・ブラジル航空 DC7C機/パンエア・ド・ブラジル》 1957年 ⓒIsisuf. Istituto internazionale di studi sul futurismo – Archivio Mary Vieira, Milano. All rights reserved. 展示はもちろんのこと、東京都指定有形文化財に指定されている庭園美術館の館内をめぐるだけでも一見の価値ありなので、今週末お時間ある方はぜひぜひ! https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/210130-0411_ConstructivePostersOfThe20th.html

チェスターフィールド風なベンチシート。 | オーダー家具

チェスターフィールド風なベンチシート。

イギリスには「チェスターフィールド」と呼ばれる伝統的なソファがあります。主に「ボタン留め、鋲飾りがされている革張りのソファ」のことを指していて、現在でも専門メーカーがあり、とても根強い人気があります。 このベンチシートは、チェスターフィールドのようなクラシックな雰囲気をつくるために、背クッションに「ボタン締め」を施しています。 張地は光沢のあるシルバー色のファブリックをセレクト。本革ほど重厚になりすぎず、クラシックとモダンのあいだのちょうどいいバランスに落ち着きました。 ちなみに、日本のメーカーではカリモク60の「Kチェア」がチェスターフィールド風なソファとして有名です。https://www.karimoku60.com/feature/kchair/

古家具から学ぶ。 | いろいろ

古家具から学ぶ。

小石川植物園内の記念館で、目録を保管するための古いキャビネットに出会いました。 建物の築年数から想像すると、たぶん60年以上前に製作されたものだと思います。 引き出しと引き出しの間の、ちょうど腰ぐらいの高さに、レールなしのシンプルなスライド天板が組み込まれていて、これがなんだかとってもいい感じなんです。ここでは、記帳台や、本のディスプレイ棚として活用されていました。 スライド天板というと、炊飯器など家電を移動するために組み込むことが多いですが、他にもスライド天板にはもっといろいろな可能性がありそうで、とてもいいヒントをいただきました。 それにしても、家具や建築をはじめ、古くから残り続けているモノには、独特の魅力がたくさんあります。

大きなシェフルと小さな飾り棚。 | オーダー家具

大きなシェフルと小さな飾り棚。

商業施設用に製作した大きなオープンシェルフと小さな飾り棚です。 オープンシェルフは、スチールの角材を使ってグリッドを組むことで、横方向が解放されて、飾るモノが正面だけでなく、横からも鑑賞することができます。 飾り棚は角をすべて丸くしてからエナメル塗装をすることで、ほんのり柔らかな印象になりました。 ちなみに、オープンシェルフは、ネットでいろいろな既製品が販売されているため、いままでオーダー家具として製作したことがありませんでしたが、今回のようにとても大きなサイズや、既製品には無い色で作りたい場合は、オーダーがおすすめです。

10年。 | いろいろ

10年。

Basisは、2021年3月21日でちょうど10周年を迎えることができました。 この写真は、ちょうど10年前、葉山でお店を始めたときのものです。 お店をはじめた頃は、先の見えない不安にとても悩まされてばかりいたけど、最近になってようやく、「先のことは誰も分からない。いまできることは、目の前にある事を一所懸命がんばる。」ことの大切さに気づくことができて、少しだけ不安から開放されました。たぶん、この10年で一番大きな気づきかもしれません。 あと、もう一つ大きく変わったことといえば、何事もすぐに白黒はっきりつけていた自分が、グレーというか、いろいろな場面で簡単に答えを出さないようになりました。グレーを受け入れることができるようになると、なんていうか、とても視界が広くなった気がします。42歳で気付くのは遅すぎかもしれませんが。。たぶん、この10年で一番大人になった出来事だと思います。 でも、シンプル好きだけはずっと変わらずです。むしろ、歳を重ねるごとにどんどんシンプルの魅力にハマっている気がします。 すみません。。Basisを振り返るつもりが、自分自身を振り返ることになってしまいました。 これまでおはなしさせていただいた全てのお客様へ。Basisを見つけてくださいまして、ほんとうにありがとうございます。 これまでいっしょにモノづくりをしてきた全てのパートナーのみさなまへ。Basisをたくさん助けていただいて、ほんとうにありがとうございます。 これからも、ひとつひとつ、丁寧に向き合いながら、細く、永く、深く、Basisを続けていけるように、頑張ります。

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