2019.11.22
ベンチシートの良いところ。
シンプル&カジュアルなベンチシート。 ベンチシートの良いところは、部屋のカタチに合わせてスペースを無駄なく目一杯有効活用できることだと思います。 特に都心の狭小住宅では、少しでもスペースを有効活用したいもの。 また、ソファよりも背クッションを高く設定しやすいところも隠れたポイントです。 置き型のソファの背クッションを高くすると、見た目のバランスを整えるのが難しいのですが、ベンチシートの場合、原則として壁付け仕様のため、背クッションを高くしても壁を背負うので違和感なく空間に馴染むことができます。 ちなみに座クッションを取り外すと、内部がストック収納として使えます。 引き出しの方がモノの出し入れはしやすいけど、コストパフォーマンス優先であれば、シンプルな座クッション取り外しタイプがおすすめです。 クッションは全てダブルステッチ仕様。 特にレザー系はダブルステッチにするだけで見た目の印象がすごく良くなります。
2019.11.20
公園の新たなレパートリー。
長男が「ボートに乗りたい!」というので、この前の日曜日に自宅からチャリで15分くらいのところにある碑文谷公園に行ってきました。 東横線に乗っていると車窓からよく見えるけど、実際に行ってみるのは初めて。 去年?だったか、ちょっと物騒な事件で有名になったけど、もう事件の名残は全く感じませんでした。。 ボートは30分で200円と、めちゃめちゃ良心的な価格設定。さすが区立公園です。 子供たちも怖がらずに一生懸命ボートを漕いだり、カモたちの群れを観察したり。 ボート遊び、めちゃめちゃ楽しかったみたいです。 他にもポニーに乗れたり、うさぎたちと触れ合ったりなど、碑文谷公園は体験型アトラクションがとても充実しています。 我が家の子供たちはまだ全員未就学児なので、こういう公園の存在は本当にありがたいのです。 公園のレパートリーが一つ増えました♩
2019.11.10
フローティングタイプのTVボード。
シンプルなフローティングタイプのTVボード。 プッシュオープン扉は手掛け用の掘り込みやハンドルのような突起物がなく、表面を一枚の板のようにフラットに見せることができます。 また、一枚の板を縁取るように天板と地板の厚みを薄く見せることで、全体のバランスを整えています。 ちなみに、床から浮かした仕様にする場合、将来的に家具が垂れてきて壁との隙間が空くのを防ぐために、Basisでは今回のように厚みを絞った台輪をつける仕様か、もしくは新築であれば予め建築側にて壁に開口部を設けて家具を埋め込む仕様のどちらかを推奨しています。 また、プッシュープンは一般的に故障しやすいっていうイメージがありますが、最近のプッシュラッチ金物はとても性能が良く、お客様自身でも簡単に調整ができるため、TVボードのように扉を開閉する頻度が少ない家具の場合は、安心してお使いいただけると思います。
2019.10.31
真似できないセンス。
新宿伊勢丹の1Fイベントスペースで開催されていた、建築家の長坂常さん率いるスキーマ建築計画×Casa BRUTUSによるBANG&OLUFSENのポップアップストア。 日本の伝統建築技術である「木組み」で構成されたステージに、ヨーロッパの最先端デザインプロダクトが点在した空間は、まさに長坂さんの世界観。 長坂さんが手がける空間には、「ブルーボトルコーヒー」などでも見られるように、独特の「余白」があって、それがあの心地よさを生み出しているのではないか、と勝手に想像したりして。。 デザインしすぎない。というと少し語弊があるかもしれませんが、「変える=魅せる」部分と「残す=引き立てる」部分のバランスが絶妙で、これが「真似できない、オリジナルのセンス」というものなのかなって思います。
2019.10.17
墨出し。
オーダーキッチンを納める上で大切な作業の一つに「墨出し」というものがあります。 水栓器具や食器洗浄機、ガスやコンセントなどが床から立ち上がる位置をあらかじめ図面に則って床下地に記しをつけるのですが、記しの位置を間違えると場合によってはとても大変なことになってしまうので、毎度のことながらいつも緊張しながら墨出し作業を行います。 心配性で臆病者のぼくは、いつも3回ぐらい寸法を確認してしまいますが、3回は計りすぎにしても、墨出しはその後に施工する設備屋さんや電気屋さんにとってとても大切な目印になるので、多少石橋を叩きすぎるぐらいがちょうどいいかなって思っています。 という調子なので、毎回墨出しを終えたあとのコーヒーは、いつも以上にホッと一息つけてとても美味しいのです。
2019.10.10
組み合わせるシェルフ。
ご自宅で着物の着付け教室を開いているお客様から、生地や帯などを並べるためのシェルフをご依頼いただきました。 2×1のグリッドで構成することで、縦使いにしたり、横使いにしたり、高低差を生かしていろいろな組み合わせができるのがポイントです。 また、重ねたときにキレイに見えるよう、小口にテーパー処理を加えています。 ディテールに少し手を加えるだけで、シンプルな箱に深みが生まれます。
2019.10.03
カップボードの基本形。
引出しと開き扉の組み合わせは、カップボードの基本形です。 全部引出しの方が使い勝手は良いけど、コストもそれなりに上がってしまうので、予算を抑えたいときは開き扉をうまく組み合わせるのがポイントです。 天板の上でガシガシ作業ができるように、ここだけ白のメラミン化粧板を使っています。 さらに、吊り戸棚の底面も同じ白のメラミンにすることで、カップボードと吊り戸棚がちょうどよくまとまりました。
2019.10.01
旭川出張。
東京もまだまだ夏の名残りがあるけど、旭川も負けじと暑かった。 さすがに半袖だけではまずいと思って、ウィンドブレーカーをカバンの中にいれておいたけど、結局出番はありませんでした。 Basisのキッチンや家具は、木工を中心に主に北海道旭川で製作しています。 そのため、だいたい年に4回から5回ほど、検品や打合せを目的に旭川を訪れます。 ちなみに、基本的に日帰りです。 5時2分の初電で羽田空港に向かい、最終19時30分の飛行機で帰ってくるので、身体は少ししんどいけど、朝から晩まで1日が無駄なく使い切れて、とても効率がいいんです。 今回の目的は、今年の夏から新たににお付き合いさせていただくことになった製作工場へ、初めての検品。 製作工場それぞれ、得意とすることや苦手とすることが異なり、作り方も若干変わってきます。 提携先が増えるということは、相手に合わせて図面の書き方や打合せの進め方も変えていく必要があるので、正直大変な部分もあるけど、いろいろな職人の方と協働することでぼくのアイデアの引出しが増えて、結果的にお客様により良いご提案につながっていきます。 だから、新しいチャレンジをとても大切にしています。 もちろん、製作を依頼する前に、あらかじめ工場を見学させていただき、ある程度クオリティの確認はしているので心配はしていないけど、それでも初めて製作していただいた製品を見るときは、少しドキドキします。 結果は、思っていた以上の仕上がりで、まずは一安心。 あとは金物など細かい部分のすり合わせをして、出荷の準備を進めていきます。 午後に予定している別の製作工場との打合せまで少し時間が空いたので、旭川市内にあるアルフレックスの製作工場へ。 工場の一角に自社製品の展示スペースがあって、誰もいないことをいいことに、座り心地や構造、カバーリングの方法などじっくり見学させていただきました。 アルフレックスのソファは、一般的なスプリング構造のソファと異なり、基本的にモールドウレタンでの一体成型方式なので、独特の座り心地が得られて、すごく心地よいんですよね。 カバーリングの縫製もすごくキレイ。とても勉強になります。 もう一社、旭川家具の雄であるカンディハウスも見学。 広大な敷地に工場や本社の建物が点在していて、本社のワンフロアがショールームになっています。 それが、たぶん体育館3個分ぐらいの広さがあって、ワンフロアがこんなに広い家具のショールームを初めてみました。 見学中、ずっと新人のスタッフの方が案内していただいたのですが、思わず「毎日掃除するの、すごく大変じゃありませんか。」と野暮な質問をしてしまいました。 どうやら、毎週1日、社員総動員で掃除するみたいです。そりゃそうですよね。。 客でもないので、「接客いただいても、なんかお役に立てずごめんなさい。」と正直に申し訳ない気持ちをお伝えしましたが、それでも丁寧にじぶんの言葉で製品の説明をしていただいて、なんだかとてもうれしい気持ちになりました。