キッチンのプランニングをするとき、ダイニングテーブルとの距離感を一緒に考えることがあります。
そこで、参考までにこれまでの経験上で感じたサイズ感をお伝えできればと思います。
ちなみに、壁との距離ではなく、キッチンや家具との距離の場合、腰から上の高さはフリーになるため、これからお伝えする内容より余裕があります。
そのことを踏まえた上で、各通路幅ごとの特徴をご紹介します。
case1.ギリギリの60cm
椅子が設置できる最小寸法は60cm。
最小寸法なだけに、実際はかなり狭いです。イメージは飲食店のテーブル席の壁側に座るカンジ。
座ったり立つことはできますが、油断して椅子を引きすぎるとすぐに壁にぶつかります。
また、座った状態では、カニ歩きでも椅子の後ろを通ることがかなり大変です。
なので、60cm幅はどうしても通路幅の確保が難しいときの最終手段として考えるといいかもしれません。
なお、椅子を背なしのスツールやベンチにすると少し余裕ができると思います。
case2.よこ歩きの75cm
75cmあると、離席するときに椅子を引いても壁に当たらず、椅子に座った状態で、よこ歩きにはなりますが後ろを人が通ることもできます。
家事動線(頻繁に人が通る通路)でなければ、75cmでもそんなに不自由しないと思います。
case3.スタンダードな90cm
90cmは、椅子に座った状態で、椅子の後ろをまっすぐ歩ける最小寸法です。
個人的な感覚としては、この90cmがテーブルと壁の距離感の基準になると思います。なので、テーブルサイズに迷ったら、まずは「テーブルの周囲に90cmずつスペースを確保できそうか?」と考えると、サイズの検討が分かりやすくなる気がします。
case4.余裕の105cm
105cm、つまり1メートルを超えてくると、体感だけでなく、見た目でもだいぶ空間にゆとりが出てきます。この「空間にゆとりを感じる」は、心地よいインテリアを作る上で大切なポイントです。
特にアイランドキッチンやペニンシュラキッチンとテーブルが横に繋がっている場合は、メイン動線(キッチン作業面と反対側)は105cm以上確保することをおすすめします。
ダイニングテーブルを検討されるお客様だけでなく、キッチンを検討されるお客様からもテーブルサイズの相談を受けることが多いので、きっとテーブルサイズで悩まれている方が多いのかなと思います。
僕自身、このブログを書きながら改めて知識の整理になりました。
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Basisは、木工家具職人による細やかな手仕事を大切にしたオーダーキッチンメーカーです。
キッチン全体の雰囲気だけではなく、家具のように細かい部分までとことんこだわって作ることがとても得意です。
オーダーキッチンをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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