オーダーキッチンを検討する際にとても悩むのが天板の種類。代表的な素材を例に、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
1.人工大理石<代表的なブランド>コーリアン http://www.dupont-corian.net/Corian/ja_JP/
キッチン天板の代表格で、色柄も豊富な人気の素材。長所はなんといっても取り扱いが簡単なところ。傷や汚れがついても木天板みたいにサンドペーパーで表面を削ることができるのでとても便利。短所は、熱に弱いところ。特に直火に当てた鍋やフライパンなどは必ず鍋敷の上に置きましょう。また、黒系の濃色は白系に比べて傷が目立ちやすいので少し注意が必要です。
2.ステンレスキッチンといえばステンレス!というくらいファンが多いイメージ。ステンレス天板を希望されるお客様は迷いがないのです。主な仕上げは少し光沢のあるヘアラインとマットな質感のバイブレーション。長所は熱に比較的強いので鍋敷なくても大丈夫。ただし、シンクで熱湯捨てるときはなるべく水流しながらしましょう。また、キッチンシンクは基本的にステンレス素材のため、ステンレス天板であればシンクとのつなぎ目を無くすことができるのでお手入れがとてもしやすいのも大きなメリット。短所は傷が目立ちやすいところ。ただし、最初は気になるものの、使っていくうちに傷が増えてくると、なじんでほとんど気にならなくなると思います。
3.クォーツストーン<代表的なブランド>サイルストーン http://www.cosentino.jp/silestoneシーザーストーンhttp://www.comforthousing.co.jp/product/material_d/caesarstone/index.html
天然水晶(石英)に樹脂を混ぜて成型された素材で、人工大理石や天然石に比べて硬くて吸水率が低いのが特徴。そのため染みや衝撃、酸に強く、お手入れに手間が掛からないので、機能性を重視される方にオススメ。ただし、硬いとはいえ、包丁の刃先など鋭利なものだと破損してしまい、人工大理石のように容易に補修することが難しいのが難点。もう一つクォーツの特徴として、柄が豊富で天然石さながらの雰囲気がでるので、天板でアクセントをつけたい場合はクォーツがいいと思います。
4.セラミックストーン<代表的なブランド>デクトン http://www.cosentino.jp/dekton
リクシルのCMで一躍有名になったセラミックストーン。様々な鉱物粒子を焼結させて作られた素材で、近年とても注目されています。長所は天板で食材のカットができるほどの耐傷性、高温になった鍋を置いても平気な耐熱性、ほぼ無孔質のため、キッチンで使われる様々な液体に対して優れた耐汚染性など、キッチンで起こる様々なコンタクトにめっぽう強いところです。短所は、加工がとても難しいため、他の素材に比べてデザインの自由度が下がる点と、値段が高い点。スレート系など、個人的には黒系の天板が好きな方はセラミックがおすすめです。
5.木天板
ダイニングテーブルのような無垢材天板は、天然素材ならではの質感が最大の魅力です。人工大理石など一般的なキッチン天板に比べて染みや汚れがつきやすくなるため、定期的なオイルメンテナンスが欠かせませんが、お手入れする機会が増える分、愛着もたくさん湧いてくると思います。また、オイルではなくウレタンコーティンを施すことで、水染みなどに強くすることもできます。