2024.10.06
ブラックキッチン。
意外にも、天板以外全てブラックで統一したキッチンは初めての製作でした。 完成したキッチンを眺めていると、ストイックで隙がなく、思わず背筋が伸びる感じ。 まさに男性が一度は憧れる世界観です。 ブラック色は傷や油汚れが目立ちやすいため、素材選びも慎重に検討する必要があります。 見た目だけならエナメル塗装がおすすめだけど、日々のお手入れや後々生じるかもしれない傷のことを考えると、エナメル塗装を選択するのはかなり躊躇します。 なによりも、納品した時が一番綺麗な状態で、それからだんだん傷などが目立ってくるのは、キッチンメーカーとして本当に寂しいところ。 もちろん、ブラック単色の場合、天然木みたいな経年変化を楽しむことが難しいけど、日常的な汚れや小さな傷を気にせず安心して永くお使いいただけるよう、素材はメラミン化粧板の中でも一番汚れや傷に強いシリーズをセレクトしました。 天板はステンレスのバイブレーションに。 ハンドルや水栓もカラーを合わせて、アクセントではなく、あくまで主役のブラックを引き立たせるためのスパイスに徹しています。 セラミックなどのブラック天板を合わせても抜群にかっこいいけど、このぐらい少し抜け感があった方が個人的にはちょうどいい気がします。 設備機器は冷蔵庫や洗濯機も含めて全てビルトインで統一。 変形コの字型レイアウトならでの無駄の無い作業導線で、まさに都市に住む男のキッチンって感じ。 いやぁ、ほんとうに一切無駄がありません。 正直、ブラックのキッチンはほんとうにに大丈夫かなぁと少し心配しましたが、まったくの杞憂でした。 ブラックキッチン、すごくいいですよ。